CT検査
CT検査
64列マルチスライスCT(東芝社製「AquilionCXL Esition」)を導入し、短時間での撮影が可能になりました。高速撮影ができるので、心臓CTや血管造影(CT-アンギオ)、大腸CT(CTC)など特殊な検査を行うことも可能です。
64列マルチスライスCTで撮影した画像の一例
CT検査について
大腸の中に実際に内視鏡を入れることなく、炭酸ガスを注入した状態をCT装置にて撮影し、大腸の三次元画像を作成する検査です。まるで内視鏡で腸の中を観察したかのように大腸を調べることができます。実際の画像は下部の写真、動画を参照ください。
内視鏡検査や注腸検査と比較すると検査時間が短く、苦痛の少ない検査で、安全に大腸を調べることができます。特に高齢者や過去に大腸内視鏡検査がつらかった方、腹部の手術を経験された方にお勧めです。
病変が疑われる箇所があった場合、組織の採取ができないため、大腸内視鏡検査を受けていただくことが必要となります。
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仮想注腸像
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仮想内視鏡像
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内視鏡画像
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大腸CT(CTC)画像
大腸CT(CTC)検査の流れ
- (1)事前準備
- 検査前に大腸の中を空っぽにする必要があるので、その準備に半日ほどかかります。下剤の使用方法については医師・看護師の指示に従ってください。
- (2)炭酸ガス送気
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腸の動きを抑える薬(鎮痙剤)を筋肉注射します。その後、チューブを肛門より挿入し、炭酸ガスを大腸内に送気します。
心疾患・緑内障・前立腺肥大症・甲状腺機能亢進症などの疾患の方は、鎮痙剤は使用できませんので、看護師にお申し出下さい。 - (3)CTスキャン
- 体位を変えながら炭酸ガス(2L前後)を送気後、残渣を分離し、より正確な診断を行うために、腹臥位・仰臥位の2体位撮影を行います。
被ばく低減の技術を用いた低線量の撮影となっています。 - (4)検査終了
- 大腸内に送気した炭酸ガスは速やかに吸収されるため、腹部の張り、腹痛はほとんどありません。検査終了までは約20分程です。
- (5)結果説明
- 詳細な画像、読影レポートの作成までには一週間程かかりますので、次回の診療で詳細な結果説明となります。
医療機器の共同利用
当院ではCTの紹介検査を実施しています。紹介いただいた患者さんの検査を当院で実施し、画像(CD-R)を紹介元の医療機関にお返しします。読影が必要な場合はご相談下さい。
まずは電話にてお問合わせ下さい。